場面を見る
会話、沈黙、動きの変化を捉える。
Field Notes
ある組織の中に、毎日入っていた一年半の記録です。クライアント企業のベッドサイドで、何を見て、何を考え、どう動いたか——研究実践ファームDroRの日常を、共著者・山中真琴の視点から綴った全7章の連載です。論文 Clinical Organizational Science(Yamanaka & Nakamori, 2026)の理論的命題が、現場でどのように立ち上がってきたのかを追体験する物語でもあります。
FIELD OBSERVATION
Field Notesは、物語として読むだけでなく、日常の相互作用に変革の条件を見つけるための記録です。
会話、沈黙、動きの変化を捉える。
何が起きているかを仮説化する。
個別場面を組織の条件として読む。
次の実践と観察へ接続する。
What is Field Notes?
Field Notes は、株式会社DroRが研究実践ファームとしてクライアント組織に伴走した一年半を、物語として記録した連載です。学術論文では削ぎ落とされてしまう、実践の手触り——朝の挨拶の温度、会議で誰が黙るか、悪いニュースが届く瞬間の空気、習慣が立ち上がる一日——を、可能な限り正直に書こうとしました。
著者は山中真琴・中森将也の共著です。山中が現場で観察したことを起点に、中森が理論的視座から編集を加えています。論文 Clinical Organizational Science(2026)と対をなす、実践側の記録として位置づけられます。
本連載は、note上で公開される連載をオリジナル版とし、本サイト Field Notes 領域では各章への入口と、論文・研究プログラムへの理論的接続を提供しています。物語そのものは、note でお楽しみください。
Story Arc — 7章の構成
連載は7章構成です。各章は独立して読めますが、通読することで、研究実践ファームの一年半の弧——観察から介入へ、介入から創発へ、創発から自律的な組織の自己再生産へ——を追うことができます。
一人の経営者からの依頼で、ある組織の中に入る決断をする。最初の数日、何を見て、何に気づき、何に戸惑ったか。 関連:構造的介入とは何か
朝の短いスタンドアップから、神経基盤設計の最初の一歩が始まる。組織のリズムが、最初は人工的な促しの中で作られていく日々の記録。 関連:神経基盤設計、可塑性軸、親和的結合軸
二者の対話では起きなかったことが、三者の場で起き始める。場の勾配理論の中核——2-on-1構造——が現場でどう機能したか。 関連:場の勾配理論、2-on-1構造、影響勾配
組織コミュニケーションの中で繰り返されていた批判のループが、3Good1Moreという小さなルールで構造的に止まる瞬間。 関連:ループ変換設計、3Good1More、拡張・構築理論
日次・週次・月次の組織リズムが組まれて数ヶ月。意志的な実践が、徐々に自然な習慣へと変わっていく時期の観察。 関連:神経基盤設計、可塑性軸、意志的フェーズ
個人の習慣が、組織のアトラクター遷移へと立ち上がる時。促しなしに感謝が循環し、悪いニュースが届くようになる、自律的フェーズへの移行。 関連:創発の橋、自律的フェーズ、組織ルーチン
一年半が過ぎ、伴走の終わりが見えてきた頃。研究実践ファームとして「臨床」と名乗ることの意味を、改めて考える。 関連:臨床、構造的介入、倫理的ガバナンス
How to Read
連載は、3つの読み方が可能な構造になっています。
章の順に読み、組織と実践者の関係性が変化していく弧を追体験する読み方。論文や研究の知識は不要で、組織で働く読者にとって入りやすい読み方です。
各章に対応する論文の理論的概念を意識しながら読む読み方。「神経基盤設計の現場」「場の勾配理論の現場」という形で、論文の概念がどのように立ち上がるのかを観察できます。各章ページから関連する研究ページへリンクが張られています。
連載は、最終的に書籍『ベッドサイドにいる——ある組織の、一年半』として出版される予定です。通読体験は書籍版でも提供されます。
Publication
連載は、共著者・山中真琴のnote個人アカウントにて、2026年5月より順次公開されます。各章の公開タイミングは、本サイト News および山中のX(旧Twitter)でお知らせいたします。
note連載を読む(連載一覧)→ note.com/yamanaka_makoto 山中真琴のX → @makoto_shukan
Book
連載は、書籍『ベッドサイドにいる——ある組織の、一年半』として刊行される予定です。著者表記は「山中真琴 × 中森将也 共著」、約6万字(実測約20.6万字、全7章)に、60点の水彩画調のイラストを伴った構成を予定しています。出版時期・出版社等の詳細は、決定次第 News にてお知らせいたします。
RELATED PAGES