担う役割
中森の役割は、実践で得られた知見を、支援の再現性につながる方法論へ整理することです。
- 臨床組織科学の理論構築と研究開発
- 現場で観察された組織現象の仮説化
- 介入設計に使える概念・言語の整備
- 論文、引用情報、外部記録として確認できる形への整理
- 研究会・フェロー制度を通じた研究プログラムの継続
研究開発が支援に効く理由
組織変革の支援では、経験豊富な個人の勘が役立つ場面もあります。しかし、高難度のB2B支援では、それだけでは発注者に説明しきれません。なぜその介入を行うのか。どの構造に働きかけているのか。何が変化の兆候なのか。こうした問いに答えるためには、実践知を概念化し、検証可能な言葉へ整理する必要があります。
中森は、現場で観察された変化や停滞を、複雑系科学、神経科学、組織心理学などの知見と接続し、支援の背景にある考え方を明確にします。これにより、DroRの支援は単なる施策提案ではなく、なぜその設計が必要なのかを説明できるものになります。
理論を使う姿勢
中森が大切にしているのは、現場の複雑さを安易な精神論に回収しないことです。うまく言葉にならない停滞や苦しさを、個人の資質や努力不足ではなく、組織の構造として説明できる形にする。そのために、理論は現場から離れるためではなく、現場をより正確に見るために使います。
研究用語を並べること自体が目的ではありません。相談者や実務者が「なぜこの介入が必要なのか」を理解し、社内で説明できるようにすること。複雑なものを雑に単純化せず、それでも意思決定に使える言葉へ整理することを重視しています。
臨床組織科学の研究プログラム
臨床組織科学(Clinical Organizational Science)は、複雑な組織における構造的介入のための統合的フレームワークです。第一論文では、場の勾配理論、ループ変換設計、神経基盤設計、創発の橋などの概念を提示し、組織変革を相互作用構造への介入として整理しました。
研究プログラムは、論文のためだけに存在するものではありません。実装現場で得られた観察を理論へ戻し、理論を再び介入設計に戻すことで、支援の品質を更新し続けるための基盤です。
COSフレームワークを読む
実装との接続
中森が担う研究責任は、現場から切り離された研究ではありません。山中真琴が担う実装現場で観察された事象を、研究側で仮説化し、介入設計に戻すことで、DroRの支援は更新されます。
この分業により、DroRは「現場感があるが説明できない支援」でも、「理論はあるが実装できない支援」でもなく、研究知と現場実装を往復する支援体制を目指しています。
実装責任:山中真琴
Publications
Clinical Organizational Science: An Integrative Framework for Structural Intervention in Complex Organizations
Yamanaka, M., & Nakamori, M. (2026). Frontiers in Psychology, 17. DOI: 10.3389/fpsyg.2026.1827324
論文ページを読む
研究関心
組織レジリエンス、ルーティン・ダイナミクス、心理的安全性、複雑適応系、センスメイキング、組織学習を中心に、複雑系科学・神経科学・組織理論を統合した研究を進めています。Academy of Management(Organizational Behavior/Organizational Neuroscience 部会)に所属。研究関心と業績は、査読論文およびORCID等の外部プロファイルで確認できます。
著作・発信
研究と発信の記録を、公開された形で確認できます。
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研究内容、共同研究、取材、組織変革支援に関するご相談は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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